概要

　過度な野生動植物の取引が多くの動植物の減少を引き起こし、野生動植物の種の保護を図ることが大きな国際問題となりました。このような状況の中、1973年、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保護を図るためのワシントン条約(サイテスと呼ばれています。CITES : Convention on International Trade in Endangered Species of wild fauna and floa)が採択され、75年に発効しました。
現在、ワシントン条約の締約国(＝加盟国)は152か国にのぼっています。これらの締約国は、リストに基づき、絶滅のおそれのある動植物の商取引を禁止したり、将来絶滅のおそれのある動植物の監視等を行っています。
ワシントン条約では、保護が必要と考えられる野生動植物について、それぞれの必要性に応じ、その国際取引に当たっては政府の発行する許可書が必要である旨規定しています。

絶滅のおそれのある種

附属書Ⅰ…絶滅のおそれのある種で、取引により影響を受けるもの。
(オランウータン、トラ、ジャイアントパンダ、ゴリラ、アジアアロワナ等)
商業目的の取引は原則として禁止されています。ただし、例外として学術研究目的で輸入される場合には、環境省の助言を得る等所要の手続きを経た上で、また商業目的で繁殖された個体又は条約発効前に取得された個体については、輸出国が発行した輸出許可書等の真偽を確認する等の手続きを経た上で輸入割当を行っています。
附属書Ⅱ
a. 現在は必ずしも絶滅のおそれがあるわけではないが、取引を厳重に規制しなければ絶滅のおそれのある種となりうるもの
b. 及び上記の種の規制を適切に行うために規制を行う必要のある種(例:類似種)
(オウム、サンゴ、ライオン、サボテン、ラン等)
商業目的の取引が可能です。ただし、生きている動物や特定の国からの特定の種の輸入に際しては輸入に先だち経済産業省で事前に確認を受ける必要があり、それ以外のものについては通関時に輸出許可書を提出する必要があります。
附属書Ⅲ…締約国が自国内の種の保護のため、他の締約国の協力を必要とするもの
(セイウチ(カナダ)、アジアスイギュウ(ネパール)等)
この附属書にある種を掲げた特定国から当該種を輸入する際には、当該国の輸出許可書、それ以外の国から当該種を輸入する際には原産地証明書等を税関に提出することが必要です。ただし、生きている動物や特定の国からの特定の種の輸入に際しては輸入に先だち経済産業省で事前に確認を受ける必要があります。

ワシントン条約附属書掲載種

PARTII　FLORA　Bromeliad 部分PART II
FLORA 　Bromeliad

Tillandsiaの分類

上のように合計現在7種があります。

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